音のある場所

今日もお疲れちゃん

BLARE FEST2020 1日目

 

【はじめに】

 

『毎日が飛ぶように早い。

あの場にいれたこと、あの場で出会えた人、それに至るまでのことに感謝を。

そして生み出された全ての音楽たちがこの先、鳴り止むことがないように。』

 

 

 

BLARE FEST 1日目 

 

1月31日、お昼過ぎに夜勤から帰ってきて名古屋行きの準備を始めた。

あれやこれやと考えながらNinemicrophonesのリュックにどんどん詰め込んでいく。

何を着ていくか、当日に何を着るか、身に着けるかをいろいろ迷ってなんだか思春期みたいだった。

夕方には家を出て新宿の初台へ向かう。

渋谷のライブハウスに行く予定だったけれど、バスタ新宿からも近いし、友達がDJをするのとかっこいいバンドを見たくて初台wallに行くことにした。

もうおなじみのライブハウスで音とお酒を楽しむ。

気付いたら12時を回っていて、夜行バスが発車する時間が迫っていた。

駆け足でバスタ新宿へ向かう。

そういえば、この場所から夜行バスに乗って遠出するのは2年前のPOLPO大阪以来だったな、と思い出す。

あの時もPTPの二人がユニットを組んだのを見たくて遠征したんだ。

初遠征したときはこれも2年前のZepp Sapporoで行われたノーマターライブ。

The BONEZが出てて、これにもPTPのメンバーが二人。

あの時も飛行機に乗り遅れそうになったなぁ、と過去を懐かしく思いながらなんとかバスに間に合って指定していた1番前の座席に座る。

夜勤明けで寝ていないのと、さっきまでお酒を楽しんでいたのもあってすぐに目を閉じた。

 

2月1日午前6時。

名古屋駅に到着していた。

寝起きでまだウトウトしながらもバスから降りて名古屋駅まで歩く。

全然人がいないホームまで行って電車に乗り込んだ。

数駅行ったところに温泉をリサーチ済み。

今日から2日間どんな日になるかなぁと思いながら1時間ほど温泉に入り、朝食も済ませる。

館内にはちらほらとライブに行くであろう格好をした人たちがいた。

名古屋に戻ってあおなみ線に乗り込む。

たくさんの人が自分と同じ駅で降りた。

周りが友達同士で来てワイワイしてる中、1人で淡々と会場前まで歩く。

会場に着いた時に驚いたのが、装飾だった。

柱にはビラがたくさん貼ってあった。

SNSで発表された時に使われたフライヤー画像。

たくさんのバンド名が書いてあるビラの中に、PTPとONE OK ROCKが発表されたときのビラがあった。

そして外に吊るされているのは出演するバンドたちのロゴの旗。

風でどれもずっと揺れている。

学生時代の体育祭のような、そしてある意味、海賊の旗のようにも思えた。

いわばワンピースの大海賊時代、みたいな感じ笑

 

スムーズに入場を済ませて、まずは会場を歩き回る。

どこに何があって、どう進めるのか。

鬼のようなタイムスケジュールだからマップは頭に入れて置きたかった。

着いた頃にはもうトップバッターのロットングラフティーがファイアーステージでライブをしていた。

朝一番なのに人はたくさんいて、ここがこれから更にたくさんの人で溢れ返ると思うとニヤニヤが止まらなかった。

ロットングラフティーの音楽を背に、クロークの場所まで移動する。

荷物を詰めて着替える。

ブレアフェスを記念して作られたディッキーズとコラボした黒のパンツを履く。

今回はラインナップにはいないけれど、The BONEZの白のガチャベルト、そしてシャツは自分で作った自分がスタッフをしているバンドSTANDZの黒のロンT。

Subcietyのバンダナを腰からぶら下げていよいよライブ参戦。

まずはサンダーステージから。

 

PALEDUSK

サンダーステージのトッパーを飾ったのは彼ら。

初めてライブを見たのは2018年の12月。

渋谷でSylarの来日に対バンとして出ていた時に知った。

その後の活躍、2019年は凄かったね。

小さい規模から大きい規模まで。

Crossfaithのイベントで新木場コーストで入場中のトッパーを飾ったり、予定になかったライブを次の日やったりと、勢いが目に見えるくらい凄かった。

それは紛れもなく彼らのライブがかっこいいから。

けれど、一つ残念だったのが最近メンバーが1人欠けてしまったこと。

渋谷で初めて見た時に、心奪われたのはそのメンバーのベースがめちゃくちゃカッコよかった。

ライブ中、ずっと真顔なんだけどまるでターミネーターみたいな気迫 笑。

脱退の知らせを聞いたときはとても残念だったけど、ブレアフェスという大舞台で PALEDUSKを観れることはとても嬉しかった。

そして、あの日のPALEDUSKには泣かされたなぁ 笑

・・・サンダーステージのBGMが止んで、彼らのSEが流れる。

思っていたよりも広いサンダーステージにワクワクしながら待っていると、彼らがステージに現れた。

彼らとほぼ同年代であろう人たち、自分もそうだけど、結構な人が集まって彼らを拍手で迎える。

「9 SMILES」が始まって出だしのシャウトを皮切りにお客さんが動きだす。

自分の中でここが2日間の音楽フェスの始まり。

MVにもなっているこの曲は大いに盛り上がって、次々とセトリが進んでいく。

広い会場にステージ前は人だかり、後方はサークルピットやハーコー勢がまさに死闘を繰り広げていた。

もちろん、自分も参加する。

全身汗だくになりつつも、音遊びを十分に楽しむ。

疲れてきたらステージにいる彼らを視界にずっと留める。

全員がとても楽しそうにしていた。

MCでは中3の時SiMとcoldrainを見たときの話をしていた。

見ている側からここに立っている現実は想像できないほど嬉しいことだろう。

ブレアフェス開催するとなって、呼ばれてないけどスケジュールはきっちり空けといたとも言っていた笑

ライブが始まる前のステージ袖でも感極まっていたらしい。

そんな熱いMCを聴かされた後に続く曲たちもヤバくて、「VARIED」からの「LIGHTS」という曲の流れは本当に凄かった。

自分と同世代が夢を掴んだ瞬間。

ボーカルが下に降りてきてみんなに支えながら歌う姿と、その下にいる人たちが声を出してシンガロングしてる時はもう、涙出たね。

トッパーとして最高すぎるライブを見せてくれた。

最後のやり切った顔もカッコ良かった。

 

PALEDUSKの全員がステージ袖にはけるまで見届けてからサンダーステージを抜ける。

寒い外を通りながらウォーターステージへ。

会場外から聞こえるCrossfaithの音楽。

中に入るとちょうど「Monolith」が聴けた。

こんなに入るのか!と驚くぐらい後ろの方まで人がいた。

こんなに人が入るなら前の方に行くには至難の技。

近くで見たい時は早めに会場移動しないとダメだなと思った。

大きな場所でやる彼らはまさに海外バンド級

逆輸入とか言われてるけど、日本人がやってるバンドだ。

誇りだよね。

久しぶりに見るCrossfaithに圧倒されてモニターをずっと眺める。

モニターに映る会場内の人々にさらに圧倒される。

前の方に行きたい欲を抑えて後方でじっと眺める。

凄すぎる。

ポケーと眺めてたら今度はサンダーステージでPRAISEの時間が迫っていた。

最後まで見たかったけど再び先ほどの場所に戻る。

Crossfaithの音楽を背中で浴びながら「こりゃ忙しい1日になるぞ」と実感した。

 

サンダーステージに戻るとすでに音が鳴っていた。

ライブ前のリハ。

東京ミクスチャーのPRAISE

初めて見た時はトッパーを飾ったPALEDUSKと一緒の日。

ちゃんと聴いたのは合宿免許に行く前にSTANDZのKazuyaさんからCDをいくつか借りたとき。

家に帰って取り込んで、合宿免許中はずっと聴いていた。

それまでPRAISEってバンドの名前は知っていた。

渋谷で働いていた頃に、地下鉄の通路に大きなポスターが貼ってあったのも毎日見てる。

PRAISEに関しては書きたいこと多すぎるからまたPRAISEで丸々一つの記事を書こう笑

今回のブレアフェスではステージに1人欠けた状態だったけれど、それでも尚、PRAISEというバンドの音楽は最高だった。

リハが終わり、SEが鳴り、最新の曲「No.19」が始まる。

最新が最強に相応しい始まり方。

最初は前の方で見ていたんだけど、だんだんと人が増えてくる。

ウォーターステージでやっていたCrossfaithが終わったからなのか、後ろからどんどん増えていって、気付いたら後方からステージを眺める形になった。

その瞬間、PRAISEというバンドが大きくなったんだとわかった。

売れる、という瞬間なのかな。

STANDZとよく対バンしていたときの話を聞いてるから、ここに立ってライブをしていることが本当にすごいことなんだと思った。

盛り上がるライブにサークルピッドが発生して、基本的に走るの好きじゃないから見ていたら、ピットの中におじさんが1人リュックを抱えて必死な顔で爆走しているのを見て思わず笑った。

めっちゃ楽しそうだったから微笑ましかった。

お客さんが全力で楽しんでいる姿を見るのもまた、ライブで楽しいことの一つだと思っている。

MCではHIPHOP出身の精神全開なのかdisをかます

ちょうどそのときTwitterでは某Dj集団が最近のバンドは〜みたいな記事が出回っていて少し荒れていた。

俺たちがその若いバンドで1番やべえ奴になる的なMCは聞いてるお客さん全員湧いた。

そういう瞬間って本当にすごくて、一気に一体感が生まれる。

2020年も爆進撃を続けるんだろうな〜って確信。

ラストの「FAKE CREATURE」ではバカになるぜ!って歌詞があるけど、見事にお客さん全員で声が揃うからおお〜って気持ちよかった。

PRAISEもまたステージから捌けるまで見届けて一度荷物のところに戻った。

 

汗だくになったから会場で配っている無料のモンスターをもらう。

少し時間があるからファイアーステージでサンボマスターを初チラ見。

熱いMCの後に流れるライブの音楽を贅沢に聴きながらモニターを見る。

甘ったるいモンスターで苦手だ〜と思いながら再びサンダーステージへ。

今度はRED ORCA

代官山で初ライブを見届けたばかり。

このバンドのヤバいところはもちろんメンツだけど、何より音が良すぎる。

一人一人のメンツが濃過ぎる。

ボーカルの来門さんはROSでSTANDZとも対バンしてる。

ライブも見たことあるからラップがヤバ過ぎるのも体感してる。

ノブアキさんは少しだけ話したことあるけど、すげー優しい人なのにあんなドラム叩くの強過ぎる。

PABLOさんと草間さん、そしてノブアキさんの3人が揃うとあの日を思い出す。

日比谷でスコッチのジョニーウォーカーのイベントがあった。

それに行った時にこの3人がライブしていた。

それがメンバーを揃えて本格的にバンドとなった今がすごいと思う。

他にもPABLOさんは数日前にライブハウスでライブをしているところを見ている。

ブレアフェスで見れると思っていた数日前に違うバンドでギター弾いていた。

STANDZのスタッフやっててよかったな〜と心底思う。

最後にベースの京太郎くんはジージで充電器貸した。

本人覚えてるか知らないけど笑 

ライブ以外の姿も見たことある人たちが集結してバンドを組んで初フェス参加とか、盛り上がらないはずがない。

案の定、ステージ前はダイバー続出と代官山のライブよりも熱量があった。

とてもじゃないけど、組んだばかりのバンドだとは思えないライブパフォーマンス。

MCでは来門さんが一人ずつ紹介して、俺はぐぐったらすげーの出てくると言ってた。

初めて見たときのライブハウスじゃ規模が小さすぎた。

さっきよりも少し世代が上の人たちが増えていた。

PALEDUSKから始まってPRAISE、RED ORCAと激しいライブ続きでほぼ力尽きる。

この三つのバンドを初日のこのステージに持ってきたタイムテーブルは見事だと思う。

20代の前半のPALEDUSKが盛り上げ、若手から大御所にかましにいくPRAISE、そしてキャリアが十分なメンバーがそろった新バンド、これからこのロック界を間違いなく盛り上げてくれる怒涛の3バンドだと思った。

 

初日のお目当ての3バンドを無事に見れたことでほっと一息。

ゆっくりウォーターステージに戻ると、WE CAME AS ROMANSがライブしていた。

ブレアフェスで海外のバンドを見れるのも今回の楽しみの一つだ。

事前に公開されていたSpotifyの主演バンドをまとめたプレイリストを聴いていたから生で見れるのも嬉しかった。

あのプレイリストはなかなか有能過ぎて、今後ともいろんなフェスやイベントでオフィシャルが作成してもいいと思った。

最後の2曲くらいしかROMANSのライブを見れなかったけれど、それだけでも海外という大きさを目の当たりにするには十分すぎる時間だった。

異国の地でライブをするという凄さ、あのウォーターステージが狭く感じた。

盛り上がり方とか関係ない、海外バンドのライブの楽しみ方を知ってるんだなって感じだった。

モニターに映るライブ映像はテレビで海外バンドを見てる感じ。

現実に目の前でライブをしている姿を見て、これが世界か…と終始圧倒されました。

 

ここでまた移動してサンダーステージへ。

タイから来てるANNALYNNを少しだけ見た。

メタルとハードコアの轟音が凄くてサンダーステージは一日こんな感じだ…

どの国から来日しているのか知らなかったからその場で調べる。

タイから来てるバンドで、しかもブレアフェスの二日後に初台wallでライブするのを知った。

そう、ブレアフェスに来る前に遊びに行った馴染みの場所。

同じアジアで海の向こう側でラウドな音楽が鳴っている。

そしてそのバンドが知っているライブハウスに来てくれる。

日本に来てくれるだけでも嬉しいし、こちらも出向いて向こうのフェスに参加してるバンドも日本にはたくさんいるから喜ばしいことだよなって思いながら楽しんだ。

 

激しいのも少し疲れてきたので大きなところへ戻る。

続くウォーターステージからファイアーステージに代わって、SUPER BEVER

「27」が流れていて感極まる。

いつも音楽を聴いているだけでライブはあんまり見たことなかった。

最初に知ったときはまだ知名度も低くて、気づいたらこんなでかいステージでライブしてる。

朝から激しいライブ続きで、ここにきて心染みるようなライブで泣きそうになった。

垂れ幕には2005と書かれていた。

メイドインライブハウスとボーカルが言った言葉は箱から出てきたバンドがここにライブをしている姿を見せ付けるにはぴったしな言葉だと思った。

ライブ中にモニターに映る客層もここまで幅広いんだってくらい様々な人がいた。

そしてみんな一緒に口を開けて歌ってるんだよね。

MCではcoldrainに感謝の気持ちを伝えてた。

このあと出てくるバンドどれもみんなそうだけど、coldrainに対するリスペクトと愛が強かった。

愛されてるバンドって本当にかっこいいんだなって。

1年半メジャーで活動していた時のことを語り、ぶっ潰されたと言っていた。

そんな時に出会ったのがcoldrain、そんなcoldrainfが好きだと言ってくれた曲をやります。「シアワセ」

メジャー時代の曲をcoldrainに捧げていて、モニターにはステージ袖で聴いてる coldrain。

そしてたくさんの人に見守られているSUPER BEAVER

かっこよかったっす。

 

お次はSHANK見に行くか~と思っていたけど、ここでガス欠。

さすがに夜行バスから温泉行ってPALEDUSKがトッパーのブレアフェスの洗礼を受けて、疲労困憊。

4時間以上動き回っていた事実にそりゃ疲れるわと思いながら飯を買いに行く。

朝は急いでいたから会場の外観をじっくり見たいなと思って、外出。

再入場がしやすいのもフェスの魅力だと思う。

駅前のコンビニまで歩いて金麦と山盛りになっているファストフードを1つ買って外で食べた。

今日見たバンドの感想を書きながらこの名古屋までこれて良かった~と耽る。

思えばチケットを手に入れることができたのは本当に幸運だった。

先行で外れてしまったものの、譲りますツイートやチケット売買のサイトを見たりしていたけれど、そこから買う気にはならなかった。

悪あがきはせずにリセールがあるならそれに賭けようと決めていた。

リセールで手に入った時、ちょうど寝起きだったから夢だと思った。

夢なんかじゃなくてこうして現実に自分の足で名古屋まで来て、ここにいる事実。

生きてて良かったな〜なんて思いながら会場の外観をパシャパシャ撮った。

一眼レフ、持っていけば良かったと少しだけ後悔した笑

 

 

気付いたら外出していた時間は結構経っていて、会場に戻った。

サンダーステージでLA発のVolumesのライブを後ろで座りながら見る。

ライブハウスじゃできないけど、フェスではこういう楽しみ方もできる。

最初は会場のフードコートで少し休みながら音漏れを聴いていた。

すぐ隣にサンダーステージがあるからガッツリ聞こえてくる。

これが面白くて、いい音楽が流れてくると興味が出てくるんだよね。

思わず移動して見てしまった。

サンダーステージだからもちろんまたゴリゴリの轟音だったけど。

海外勢の強さに感服。

いつか必ず本場で聴きたい見たいと思った。

 

ウォーターステージに移動。

FEVER 333のライブが始まろうとしていた。

日本の朝のニュース番組にも出演していたくらいだから、今回のブレアフェス海外勢の中ではダントツの知名度で、人もたくさんいた。

先日には大阪、東京と来日に公演もしてたこともありTwitterではその時の動画が出回っていたのが記憶に新しい。

今日はどんなパフォーマンスをするんだろうって気になってた人も多いはず。

SEが鳴り初めてツナギを着た3人のメンバーが登場。

歓声が湧いて「Made An America」が始まる。

めちゃくちゃ盛り上がっていたね。

洋楽を普段聴かないであろう層も聴いたことある!ってくらいの知名度だから盛り上がらないはずがない。

ラップも含まれた音楽は乗りやすくて会場に映るモニターには常に楽しそうな人たちが映っていた。

最初は少し前の方で見てたんだけど、広大なステージを後ろから眺めてみたくなって途中で移動。

MCはもちろん英語で話し出す。

何言ってるのか全部は分からなかったけれど、すぐにわかることもあった。

先日、バスケのスーパースターであるコービーブライアントが事故で亡くなった。

日本人にはあまり馴染みがないかもしれないけれど、海の向こうではそりゃ神様みたいなもん。

自分も高校時代に少しバスケを遊びでやって友達とNBAの試合とかよく見てた。

MCでコービーの死に触れ、背番号である24秒間の黙とうを捧げた。

左手の指を2本、右手の指を4本手立てて24をつくって、手を上げた。

場内には自分と同じようにちらほらと両手の指で24をあげている人たちがいた。

FEVER 333にとって外国であるこの日本で黙とうを捧げてくれたことはすごいことだと思う。

この日本という国で、SNS以外で、コービーにしっかり捧げる時間をくれたFEVER 333には感謝しかない。

このフェスに来れなかったらそんな機会は訪れなかっただろう。

静かになった場内が再び彼らの音楽で息を吹き返す。

ボーカルがツナギを脱ぎ出したと思ったら声があがる。

背を向けて脱ぐと、その背中には大きなTatto。

モニターにもその一部始終が映し出されていて、思わずおお~って声に漏らすと会場全体でも同じ声が上がった。

まだまだタトゥーには偏見や厳しい世間ではあるけれど、こうして海外のバンドがたくさんの人がいる中で魅了するようなパフォーマンスをしてくれることはとっても大事だと思う。

ドラムの人も上半身を脱いでいたけど、ボーカルとは相反するようにタトゥーは入っていなくて、かっこよすぎる筋肉の肉体美。

同じバンドにいることで多様性という自由を見せられている気がした。

激しい音楽とステージ中を動き回るバンド、その勢いはとうとうステージの両端の柱までいって、左はギターが登り、右はボーカルが登る。

てっぺんまで登った時はもう、落ちないかと冷や冷やしてた。

音楽を楽しむ、というよりあれこそライブを楽しむ。

お客さんよりもライブしている本人たちが一番楽しんでいたと思う。

ライブが終わってもステージの柱から降りてくるギターをみんなが眺めていた笑 

 

少し休んで、次は1日目のサンダーステージのトリのCRYSTAL LAKE

トリともなるとすごい人で、入り口のとこまで人がたくさんいた。

人の波をかき分けて前の方へ行く。

昨年はなんだかんだ見る機会が多かったこのバンド。

本来ならもっと大きいステージでやれるであろうバンドだけど、逆に今この規模で見れることは幸運かもしれない。

ライブが始まって人が暴れまくる。

怖かった~笑

一日の疲れも溜まってもう呆然と見てるしかなかったんだけど、最後の方はやっぱり楽しんだ。

feat,でcoldrainのMasatoさんが出てきてみんなさらに熱狂。

トッパーからこのトリまで轟音を鳴らし続けたサンダーステージ。

まさにサンダーという名の雷鳴の如くって感じでした。

 

1日目最後に控えるのはもちろん主催のcoldrain。

けれど、満身創痍でくたくたになってるので先に荷物を取りに行く。

着替えてリュックを抱えてウォーターステージへ。

するともうすでにライブは始まっていて、ちょうどMCのときだった。

トリということもあってこんなに人いたのかと思うほどの観客。

最後尾のほうで遠くにあるライブを眺めたり、大きいモニターを見たりを繰り返す。

場内の照明にも目を奪われるほど凄まじかった。

MCでは仲間という繋がりを話したり、このフェスという意味を熱く語る。

海外のフェスでは日本のような他ジャンルごちゃまぜ、面識ないバンド同士があまりないこと。

来年はやらないこと、毎年確約されたものに何の意味があるのか。

話しているときの顔つき、ライブしているときの姿がこれまで見たライブとは全然違っていた気がした。

なんていうのかな、ゾーン?笑

スポーツとかである無我の境地的なやつ。

そんな風に見えて、coldrainとしてやってきた時間、日本のラウドロックを背負ってきた時間、まさにこの今という瞬間にすべて凝縮されていた。

思わず拳を握りながらこの瞬間を絶対に見逃してはいけないと思って目に焼き付けていた。

明日もブレアフェスはあるのに、明日もトリを務めるはずなのに、なぜかあの瞬間が到達点だと思った。

それは本人もきっと感じていて、ライブ中にここで終わってもいいくらいのことを言った。

明日なんて考えていなくて、今、ここが全て。

そんな瞬間はかっこいいなんて言葉じゃ収まり切れないけれど、『かっこよかった』。

ライブではfeatでCRYSTAL LAKEからRyoさんが出てきて「MAYDAY

今日のタイムテーブルにはいなくて明日ライブをするSiMからMHAさんが出てきて、「24-7」

MAHさんが出てきたときの会場の湧き方は異常だった。

SiMもまたcoldrainと共に歩んできたことがそこにいた人たち全員に伝わっている。

どのバンドのライブでもそうだけれど、feat曲って最高。

ライブが終わってメンバーがステージから消える。

アンコールではお決まりのような風潮を感じる拍手が起こり、一度ステージに出てくるもそんなのでは嫌だと帰る。

今日はここで終わりかと思ったけれど、本気になった会場にいるみんなが声を出してcoldrainを呼ぶ。

あんなアンコールは滅多に見られないだろうなぁ。

最後の一曲は「The Revelation」で CrossfaithからKoieさん、ヘイスミからも3人出てきて豪華なラストを飾った。

 

全身の力が抜けて気怠くホテルに向かう。

今までにないものを見せつけれられてしまって、なんだか放心状態。

ホテルに戻ってシャワー浴びて着替えてすぐ出る。

1日目は誰とも会わなかったけど1日目から遊びに来てる人たちは多くて、久しぶりの再会や東京でお馴染みの人たちと少し飲んだ。

ライブ後にこうやって誰かと飲めるようになったのも、数年前まで終始1人でいたことを考えると、ライブを通して繋がりが増えたな〜とちょっと心の中でしんみりしていた。

もちろんすごく楽しい時間を過ごせたんだけど、飲んでるときに今日の光景がずっと脳裏にこびりついていた。 

ここが「今のラウドロックの頂点」という思いだけがずっと浮かんでいた。

ホテルに帰ってシャワーも浴びずに倒れ込むように寝た。

 

 

 

 

 

 

 

1日目だけでこんなに書くことになるとは思わなかった笑

気付いたらもう1ヶ月が経つ。

いろいろ思うことはあるけど、この勢いのまま2日目もしっかり書いていく。

本当は一つの記事にまとめようと思ったけど、ここまで書いてすでに1万文字超えてる。

自分で読み返しても学生時代の朝読書並の時間がかかった笑

2日目はそれはそれで奇跡みたいなことがたくさん起こる。

奇跡がたくさんってそれはもう必然なのかもしれない。

ここまで読んでくれてありがとうございます。

2日目のブログもぜひ、楽しんで読んで頂けたら幸いです。

 

 

f:id:musicmoviedk:20200201155354j:plain

 

 

 

 

Thanks.

DAIKI