音のある場所

今日もお疲れちゃん

Dragon Ash THE SEVENS in KAWASAKI

 

2019年もあと数日で終わり。

12月27日の今日はZeppDragon Ashのツアーファイナル。

残念ながら職場の忘年会で行けないのが悔しい。

今年はいろんなことがあったバンドだけに、見たかったなぁ。

思えばこのツアーも5人でやったり、7人でやったりと試行錯誤だったと思う。

5人のツアーは一回も観に行けなかった。

唯一ツアーで観に行けたのは11月21日の7人でやった川崎クラブチッタだけ。

もう一ヶ月以上経ってしまったけど、観終わった後にメモったノートを見返しながら、あの日を綴っていく。

 

 

 

11月18日

KenKenさんがDragon Ashのサポート終了を発表した。

裁判も終わって、活動を始めても良い頃合い。

21日から始まるTHE SEVENSでは復帰して、一発目のライブになると勝手に思い込んでいた。

でも、現実はそう簡単にはいかなくて、サポート終了を知った余韻のまま21日のライブを迎えることになった。

多分、これはみんなそうだったと思う。

 

21日当日。

いつものように夜勤明けで家に帰ってきて、寝ずにそのままシャワーを浴びて着替えて、荷物を持ち、チケットを2枚持って家を出た。

誰かとライブに行くのはいつぶりだろう?

そう思いながら、一緒に行く人と合流して富士そばに立ち寄った。

Dragon Ashのライブ観るの、8年ぶりなんですよね」

そう言いながら、蕎麦を目の前で食べている人。

STANDZのKazuyaさんだった。

なんとなく、 Dragon Ashのライブ観に行きませんか?って誘ったら来てくれた。

動員が大きいバンドのライブを観ているところを見たことがない。

PTPのライブに行きまくってて、確かにライブキッズだった過去があるのは知っている。

YouTubeにあるAIR JAMのPTPのライブ映像にチラッと映り込んでいることも知っている。

けれど、大きいバンドを目の前でライブ観戦してる姿はそういえば見たことがなかったぁと思っていた。

「最後に観たのは馬場さんが亡くなって、KenKenがサポートした一発目のライブだった」と言ってて、それはまたまた奇遇すぎるなと思った。

なぜならKenKenさんがやってきた数々のライブの中でたった一回は逆にすごいと思った。

そして、巡り巡って、PTPで散々目に焼き付けてきたであろうベーシストが、今度はDAでステージに立っている。

ちょうどSTANDZのライブもここ2ヶ月無い状態だったから何かの刺激になれば、と思って誘った。

 

電車を乗り継いで川崎へ。

とりあえずチッタの前まで来るも、物販の列には並ばずにいた。

「ライブってどんな格好したら良いかわからないです」

物販に並んでいる人たちの格好を見て、ライブ初心者のようなことを言うKazuyaさん。

いやいや、俺よりライブを見に行っている回数格段に多い人が何言ってるんですかと突っ込む。

時間が2時間くらい余っていたために、居酒屋へ行ってビールをひたすら飲む。

2人で駄弁りながらおつまみ食って飲む。

いつもはステージに立っている側の人だけど、今日は完全にお客さんとして観る側。

そして8年ぶりの Dragon Ash

やっぱりどこかソワソワして楽しみな感じが伝わってきた。

俺も俺で、KenKenさんが抜けた発表直後のライブとあって、DAがどんな風にステージに立って、何を示してくれるのか気になった。

 

気付いたら開演時間がすぐそこまで迫っていた。

チケットを引き換えて、ラババンをもらう。

ラババンが貰えることを知らなかったので、ちょっとテンション上がった。

二階にあるコインロッカーで着替える。

Kazuyaさんがバンダナを頭に巻き出して、なぜか俺がさらにテンション上がった。

さっきどんな格好したら良いか…なんて言ってた人が笑

武士の人斬りの血は覚えている、みたいになってるやんと心の中で突っ込んだ。

ステージに立っている人が、ライブキッズになる瞬間というのかな。

PTPがまだステージに立っていた頃のKazuyaさんはきっとこんな感じだったのかもしれない、今じゃ立場が違うから全く対等でもなんでも無いけれど、このライブを観るという瞬間だけは唯一対等になれた気がした。

今じゃライブキッズなんて馬鹿にされるような言葉になっているけど、俺が高校生の頃の2010年代初期とか今のディッキーズを履いているような人たちとは何かが違ったんだろうなぁ、と思う。

別にディッキーズをDisってるわけでは無い。

俺だってNineとコラボしてるディッキーズがお気に入りで履くし。

 

散々ビールを飲んだのでバーカンでスミノフを頼んで乾杯して中へ入る。

開演時間だったこともあって外まで人がいた。

飲み終わった瓶を捨てに一回外へ出て、戻ると音楽が始まっていた。

バンダナを巻いた人はいなくなってて、ライブ終わりまで俺がその人を見かけることはなかった。

 

一発目。

Viva La Revolutionの変化球が飛んできた。

歓声が上がって、ライブが始まる。

目の前に広がる景色は、やっぱりライブは最高だなと思わせるもの。

どんなことがあっても音楽を止めないで続けてきた証をライブという形でしっかり見せてくれる。

そんなDAを大好きな人たちが、一斉に声を上げて楽しんでる姿はやっぱり良いもんだよね。

 

二発目。

Run tu the Sun

この曲もまたまたさらにしっかりと意味を持つ曲になったんじゃないかな。

音楽というか、曲って面白いもので、その時作った曲が勝手に進化というか成長したりする。

前にONE OK ROCKのライブに行った時にWherever you areの曲紹介で俺たちの知らないところで曲が成長したと言っていた。

CMに使われたことで多くの人に聴いてもらえたり。

曲が持つ意味が変わったりする。

DAのこの曲もきっと作った時の気持ちと、それにさらに上乗せするくらいの気持ちが乗った曲になったんだな、とライブを観て聴いて思った。

言葉で語らずに、音楽で、走らせてくれってカッコ良すぎやしませんか?

あの時思ったのは、本当に、力がこもっていた。

 

三発目。

Fly Over

新曲がかき消される、というピンチを助けてくれたT$UYO$HIさんには感謝しかない。

配信されて速攻ダウンロードしたのに、数日後に消されてしまって本当に悲しかった。

かっこいい曲だっただけにね。

それがFeat.verで帰ってくるもんだから本当に嬉しかったよ。

ライブでこれを楽しみにしてた人も多かったと思う。

このツアーが成り立っているのは紛れもなくこの曲が証明していると思う。

盛り上がり方が半端なかったね。

楽しかった。

 

四発目。

For divers area

ここら辺から記憶ないっす。

非常に非常に楽しかったのは覚えている。

ただその場を楽しむことに全力を注ぎすぎて、記憶を飛ばした。

夜勤明けで体は疲れているというのに、お酒をガッツリ飲んで、暴れている。

そりゃ記憶も飛ぶわな。

体もたくさん飛んでました。

 

五発目。

Sunset Beach

MCを挟むことなく、次々と曲が始まって、それだけで全てを物語っていた気がする。

俺らは音楽をやりに来たんだぞ、ライブだぞって。

汗だくの体を少しクールダウン。

緩急つけてセットリストを組んでくれて本当に良かった。

多分間違いなく倒れる。

フェスとかだとガンガン系のセトリだけどワンマンだからこそ。

 

六発目。

Ode to joy

これはぶち上がったね。

MVでPay money To my Pain Foreverのウインドパーカー着てるし、なんならそのPTPメンバーが今DAでベース弾いて目の前にいるんだもんな笑

一体何が起こっているんだ状態。

そして何より、PTPのおかげで出会えたKazuyaさんをこの場に連れてきて、この景色を見せれたことが何よりも嬉しかった。

 

七発目。

光の街

こないだ押入れを整理したら、光の街のポスターが出てきた。

そこにはKenKenさんがしっかり写っていて、家で1人しんみりしてしまった。

ライブ中も複雑な気持ちを抱いていた人が多かったと思う。

それでも曲のタイトルにあるように、光を感じる音楽をDAがやってくれたことに感謝だ。

口ずさみながら拳を空に突き上げてライブを食い入るように観た。

 

八発目。

Dialog

まさか新曲がくるとは思わなかった。

新曲が始まる前に少しだけMCがあった。

俺の頭と耳に録音機能があれば良いのに、って本気で思った。

話を聞きながらやっぱりDAはかっこいいな、と思いつつ、俺はあとでこの話を覚えていられないだろうなと思った。

案の定、覚えていない。

一瞬を生きるのはいつだって大変だ。

あとの話だけど、Kazuyaさんもおお!これだ!って思ったことがライブ中にあってメモろうとしたらポケットに入ってるメモがなかった、としょげていた。

ライブで着替えちゃったからね、仕方ないっすね笑

この曲はもう一度聴きたい。

真剣な目でDialogを歌っていたKjさんの姿だけははっきり覚えている。

今だからこそ、新曲という形で示してくれた。

今日のツアファイで多分やるだろう。

良いなぁ、聴きたいなぁ。

音源になるかどうかはわからないけれど、楽しみにしてます。

 

九発目。

Beautiful

再び、記憶がない。

ただ声を出しておーえーおーえーおって声出してた。

音楽を全身に浴びている感じ。

あの日を思い出すように自分でプレイリスト作って聴きながら書いているんだけど、これめちゃくちゃリリックが良いよね。

戻りてえな笑

 

十発目

Let yourself go,Let myself go

これを聴けたの嬉しかったなぁ。

Kjさんのラップがやっぱり好きで、カッコいんだよな。

ライブレポと言うよりセットリストの曲紹介みたいになってきてる。

ハリーポッターに出てくる、記憶が見れる魔法使いたいですね。

あの頭から白い糸を抜き出すやつ。

DA全く関係ねえ。

 

十一発目。

Mix it up

再び箱に熱気が宿る。

アップテンポな曲だけにみんな思い思いに体を動かしていた。

気づいたら自分もだいぶ前の方にいて、飛んだり跳ねたり楽しんでいた。

俺よりも遥かに年上の人がこの曲に乗っていて、音楽ってすごいなあと思った。

T$UYO$HIさんのベースはなんだか馬場さんを感じられるベース音な気がした。

と言っても、俺は生で馬場さんのライブを見れなかったから、今生きていたらこんな感じなのかなと思った。

 

十二発目。

Rocket Dive

これが聴きたかった。

カバーソングをやるようになってどれくらい経っただろう?

思えばライブに行けてもこの曲を聴くことは一度もなかった。

初めてライブで聴けてイントロでぶち上がり。

まさにロケットのように飛んでる人がたくさんいたな〜笑

 

十三発目。

百合の咲く場所で

何回もライブで聴いているはずなのに、このイントロの始まりはとてもワクワクする。

もうだいぶ体はフラフラだけど奥底から込み上げてくる想いが音楽によって昇華されていく。

サビでは大の大人たちがこれでもかってくらいに暴れてる。

みんな元気だなぁ笑

 

十四発目。

Aim High

この曲が来るとは思わなかった〜!って人は多いと思う。

20年以上続いてきたバンドだから曲数も多い。

定番の曲はもちろん盛り上がるけど、この何が来るか分からない、そしてわかった時のざわつき。

あの瞬間を味わえるのはまさにライブの醍醐味だと思う。

そして驚きなのがFIVESから続いてるツアーでもたくさんの曲数があったにもかかわらず、T$UYO$HIさんが全部弾いてくれたのが嬉しかったし、凄すぎた。

覚悟が決まってる感じがヒシヒシと伝わる。

 

十五発目。

JUMP

新旧織り交ぜてのセットリストに興奮が続く会場。

やべえ、ジャンプしなきゃいけないやつだ。

ライブで1番疲れるのがジャンプだと思ってる。

あんまり好きじゃなくてジャンプをしてる人たちを見てる方が好きだ。

でも、この曲は例外。

サビ前で歌うんだ、so Let's jump

こんなん歌われたら飛ぶよね笑

無理無理、飛ばない方が無理。

こんなにジャンプが楽しい曲は他にないと思う。

会場にいる人たちが一斉にジャンプする光景をステージから見るのはきっと最高の景色なんだろうな、とステージに立っている人の顔を見て感じる。

 

十六発目。

Fantasista

ここで飛ばなきゃいつ飛ぶんだ、ばりにみんな飛ぶ。

毎回毎回ライブでやるのにこの曲はずっと最高のままだ。

スゴすぎる。

 

十七発目。

Lily

泣いていた。

拳を突き上げてボロボロ泣いてる人がいた。

そうだよなぁ、って感情移入してしまうくらい。

今日のセットリストには外せない曲だと思う。

言ってみれば節目のライブになるのかもしれない。

歌詞は全て頭に入っている。

全力でみんな歌っていた。

愛が溢れてるなぁってあの場にいた人ならわかる。

 

十八発目。

Time of your life 

この曲がきてしまったか〜!ばりに、みんな泣き出したんじゃないかな。

今日のライブがいつもと同じなんだけど、いつもと違う感じ。

音楽は鳴り止まないのが全ての証明であり、答えである。

親愛なる人へ、誰もが思い浮かべる。

ありがとうって気持ちが必ず心の中にあったはず。

あれが野外だったら間違いなく持っていたジッポライターに火をつけて空へかかげていると思う。

 

アンコール前の曲はこれで全て終了してしまった。

MCが少なくて、本当にライブをずっとしている感じだった。

それでも、途中であったT$UYO$HIさんのMCが強く印象に残っている。

「これが“今の”DragonAshです」

この一言は、凄かった。

言葉の重みとはこのことだろう。

思わず拳を握った。

他にも、Kjさんがメンバー紹介でT$UYO$HIさんを呼んだ時。

「The BONEZ / Pay money to my PainからT$UYO$HI」

泣きそうになった。

ライブハウスでPTPの名前がでること。

そしてそのメンバーが今目の前で立っていること。

そして、今日は、PTPを大好きだった人がここにいる。

俺が連れてきた人にPTPって言葉を生で聞いてもらった、その事実が嬉しかった。

これはなんて表現したらいいんだろうなぁ笑

 

アンコールではgolden lifeからIceman、そしてcurtain callの3曲で終わった。

アンコールが始まる前に、完全にガス欠になった俺はバーカンでコーラを頼んで外と中を通じるドアの真ん中で座って朽ち果てた。

1枚の分厚いドアを挟んで聴こえてくるアンコールの曲たちと、MC。

今日は来てよかったな。

 

Curtain callが流れてる間に先にコインロッカーで着替えて、会場出口に向かった。

いつものようにビラ配りしていいですか、の許可を取ろうとした。

けれど今日は許可が降りなくて、仕方ないか、と思いつつ先に外に出て会場から出てくる人達を眺めた。

みんな色々吹っ切れたように清々しい顔してたな笑

そして、待ち人来る。

 

バンダナを頭に巻いた人がこちらに歩いてくる。

そして、開口一番。

「ダイキが飛んで落ちるとこ見たよ」

 

う・る・さ・い!笑

 

めっちゃ恥ずかしかったです

あの日、何回か飛んだけど唯一1回だけ落ちたんですよね。

そのたった1回を見られてたのが悔しいな…

まあ何はともあれ8年ぶりのDragonAshをこの人に提供できてよかったなと思いました。

 

今日はツアーファイナルで、また覚悟が見れる日だと思う。

行きたかったなー笑

ぜひ、みなさん楽しんできてください。

 

 

 

 

 

 

Thanks.

DAIKI